「昼カラオケ」でのクラスター発生は、2月中旬に三重県で70~80歳代の男女15人、3月中旬には千葉県で60~80歳代の男女12人が感染するなど、いずれも高齢者が目立っている。

 これまでも昼カラオケでのクラスターは度々報道されているのにもかかわらず、なぜ高齢者はカラオケを我慢できないのだろうか。

◆昼カラオケに目立つ高齢の客たち

緊急事態宣言中は客足が落ちて暇だったけど、東京の宣言解除の話が出てからは一気に客足が戻ってきています。お客さんは常連ばかりで『ずっと暇だったでしょう』と来てくれるのはありがたいのですが、昼カラオケクラスターが発生したという報道もあるので困惑している……というのが本音。

 皆、店に来て最初の数分はマスクを付けて歌ったり、歌い終わる度に除菌ティッシュマイクを拭いているのですが、酔ってどうでも良くなってくるとマスクも外しています。私としても、盛り上がっているところ『マスクを付けてほしい』となかなか言いづらいですね」

 そう語るのは関西でカラオケ喫茶を経営する女性。やはり、緊急事態宣言の解除からの気の緩みなのか、昼カラオケでは多くの高齢者の姿が目立つようだ。

◆「歌番組が増えたからカラオケに行きたくなるのは当然」利用者の言い分

 普段から仲間とカラオケに行く…という男性はこう語る。

「私達にとって昼カラオケは1つのコミュニティであり、ストレス発散の場でもあるんですよね。緊急事態宣言中は我慢していたのですが、家にいるとどうしてもどこかで発散したいという気持ちが出てくる。それに、コロナ禍になってからテレビでも『家で歌おう』とか言って以前よりも歌番組が増えたじゃないですか。

 あんなの見せられたら、誰だってカラオケで思いっきり発散したいと思うのは当たり前。前までは夕飯のあとにスナックでのカラオケが定番だったけど、今は時短で営業しているスナックも少ない。そうなると、時短でも関係なく酒が飲めて食事もできる昼カラオケが最適なんですよね」

 しかし、ここまでカラオケでのクラスター報道が騒がれていて危機感を覚えないものだろうか。

ガイドラインを実践していない店も

 時短営業で週末のみ昼間から営業している都内のスナックで働く女性は、カラオケを我慢できない高齢者の言い分をこう分析する。

「昼カラオケでも昼スナックでも、基本的に常連しか来ないから大丈夫だろうと思っている人があまりにも多い。いつも同じ客しか来ないから、それぞれ気をつけていれば感染は防げると思っているんです。危機感がある人なら来ないと思うのですが、家にいても暇だからつい来てしまう……というお客さんは多いですよ。

 また、中にはカラオケがあるのにもかかわらず『うちは喫茶店だから』と言ってカラオケボックスのガイドラインを実践していない店もあるようです。『ガイドライン実践店のステッカー』を貼っていてもアクリルパーテーションを置いていないどころか、従業員すらマスクを着用をしていない。最近は特にコロナ慣れしてしまって、気が緩んでしまっているんでしょうね」

◆室内では全員ノーマスクで…

 都内の繁華街にあるカラオケボックスで働く男性も、コロナ前には半数を占めていた若者だけでなく、グループで訪れる高齢者の客層が増えてきたと話す。

「一度、機材トラブルがあったということで高齢者5人が使う部屋に入ったことがあるのですが、全員ノーマスク。歌っていない間なのにべちゃくちゃ喋っていて、これじゃあコロナはなくならないよな…とは思いました。指摘しようとは思ったけど、以前ドリンクバーの使用方法について高齢男性に注意したら『オレはいいんだよ!』と理不尽にキレられたことがあったんでやめときました。横柄というか、自分たちは特別といった考えを持った人が多い気がします」

 当然、マスクや除菌等、店側はできる限りの対策を実施しているが、利用者の意識が重要になってくると言えるだろう。

 宣言解除の気の緩みや「自分だけは感染しない」と思い込んでいる高齢者の利用者が多いのも事実のようだ。正しい知識や運用を行政がしっかりと指導しない限り、感染拡大を防ぐことは困難なのかもしれない。<取材・文/カワノアユミ>

【カワノアユミ】
東京都出身。20代歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジア日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウント@ayumikawano

写真はイメージです


(出典 news.nicovideo.jp)

歌うことで…人との会話でストレス発散...
それを奪われても病んでしまうよねー(>_<)

<このニュースへのネットの反応>

こういうのに限って感染拡大を若年層のせいにする傾向あり。


○ぬのがそういう理不尽ジジババのみならしゃーないねで済ませるけど、結局は巻き添えくうんだよなあ


ハイハイ対立煽り対立煽り。まともに世間を見る目を持ってれば全世代似たようなバカが一定数存在してることぐらい理解出来てるよ。


対立煽り記事にマジレスするのも*らしいが、無自覚に出歩いてウイルス拡散させてるのは高齢者や若者というくくりではなく「*」というくくりだぞ。高齢者だって若者だって知性や教養がそれなりに備わっている人達は不要不急の外出は控えてる。


いや時短のせいでフリータイム最低保障時間で追い出すくらい老若男女で満員だが?そもそも一般的なカラオケボックスは一部屋3人くらいまでに制限してるはずなのに「5人が使う部屋」ってなんだよ


新型コロナの治療は保険不適用にしよう こういう*を日頃助けてると思うとあまりにも助けてる側がむなしくなるからな


煽り記事なのはわかってるけど、さすがにええ加減にせえよと言いたくなる。自分も月1・2はヒトカラ通うぐらい行きたいのに、感染と媒介の両方があるから自重して、この1年は去年の沈静期に短時間のヒトカラ1回だけで我慢してると言うのに。おまえらが勝手に感染しあって先細るのはいいけど、マジメに予防と行動制限してる大勢の努力をムダにするな。


1人で行けって。